「ANSI Common Lisp」を読んだ

ポール・グレアムの著書「ハッカーと画家」に触発されて、同じくグレアムの書いたこの本を読んでみた。

ANSI Common Lisp (スタンダードテキスト)
ピアソンエデュケーション
ポール グレアム

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ページ数は多くないけ ...
興味深い内容も初心者 ...

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「ハッカーと画家」と同様、グレアムは、Lispが強力な言語であるということを強調したいのだということはよく分かった。
また、実際にLispが強力な言語であるということも、改めて思い知らされた。
だからといって、この本で勉強したからといって、明日からガシガシLispでやっていけるのかというと、世の中そうも甘くは無い。

「ハッカーと画家」で書かれていたことなのであるが、言語は、それ自身が強力であるかどうかよりも、課題に適合したライブラリがあるかどうかで選ばれることが多い。
例えば、Windows 上で GUI のプログラムを書こうとした場合、Lisp だけではどうしようもない。Win32 API を Lisp から直接呼び出すことはほぼ不可能だ。Win32 API を呼び出すためのライブラリを別途整備する必要がある。そのライブラリは恐らくCまたはC++で書かれることになるだろう。
しかもそのライブラリが大きくなればなるほど、「じゃあ、最初から全部Cでいいじゃない」という話になりかねない。

思い起こせば、JAVAだって、JDK無しでこれだけ普及することがあっただろうか。
あるいは、.NET Framework が無ければC#だって、どれだけ普及したか知れたものではない。
かつての Visual Basic にしても、Basic という言語が強力だったというよりも、統合開発環境としての Visual Basic と、多数のActiveXコントロールという一種のライブラリが充実していたから、あれだけユーザー数を増やすことができたのだろう。

結局のところ、ライブラリの重要性を改めて認識させられることになってしまった。という意味で感慨深い一冊だった。
もちろん、Lisp の勉強にもなった。具体的なサンプルが多いので、独学者には助けになる一冊だ。

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