yacc/lex 本を読んでみた

コンパイラ、インタープリタ関係の勉強をしていると、yacc/lexは避けて通れない。
一方で、紙の資料は意外なほどに少なかったりする。
まあ、コンパイラ自体に興味を持つ人なんて数が限られているから、仕方がない話ではあるのだが。

今、yacc/lex関係の本を入手しようと思ったら、洋書しかないのではないだろうか。
と思っていたところで、たまたま立ち寄ったブックオフでこの本を発見したので、迷わず入手した。

yacc/lex―プログラムジェネレータonUNIX
テクノプレス
五月女 健治

ユーザレビュー:
サンプルソースとソフ ...
内容が分かりにくい仕 ...

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内容は、yacc/lexの入門書としては、まあそつなくまとまっているかなといったところ。書籍と言う物理的制約があるので、微妙に不足分があるのはいたし方ない。が、あくまで一冊の書籍としては十分によくまとまった内容である。
しかし、書籍の完成度としては決して高いとはいえない。ところどころ、日本語が不自然だったりする。決して言葉として間違ってはいないのだが、普通の人はこんな言い方するかな? といった表現が散見される。離れたページの内容を参照する箇所が多くて読みづらかったりもする。
もう一度編集しなおして出版してもらいたい本の一つだ。

一部、いただけないサンプルも混じってはいる。英語の文章をyaccで解析するというのは、あまりに非実用的だし、それを説明されても混乱を招くだけだ。が、それを除くと、優良なサンプルコードがいくつも掲載されている。
簡単なインタプリタや、ANSI-C(プリプロセッサ除く)解析用のコードなど。
これらのサンプルコードを読むだけでも、かなり勉強になる。
内容がyacc/lexの説明に徹しているのもよい。下手にコンパイラとは何かというようなところに踏み込むと内容がぼやけてしまうに違いないから。コンパイラやインタプリタについて勉強したければ他の本をあたればいいのだ。

他のコンパイラ関連の書籍を読むと「この分野ではyacc/lexが定番で」と書いてありながら、yacc/lexについての解説がほとんど無いことが多い。
そんなときに、この本を読むと、話の流れが綺麗に納まる。
逆に言うと、この本を単体で読むことがあるのだろうか? という疑問も出てくるのだが。

いずれにせよ、今やこれは入手困難本である。
再度出版されるとも思えないので、古書店などで見つけたら(そして、変なプレミアがついていなければ)即入手しておいたほうがいいだろう。

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