「今さら聞けないクラウドの常識・非常識」を読んだ

なかなかよくまとまっている。というのが一番の感想。
これが2009年における「クラウドの常識・非常識」ということで、新書としてちょうどいい切り口、分量ではないだろうか。

今さら聞けないクラウドの常識・非常識 (新書y 223)
洋泉社
城田 真琴

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クラウドとは何かを知 ...
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クラウド・コンピューティングに関する書籍は何冊も出ている。
近くの本屋さんに行くと、コンピュータ関連の棚と、新書の棚に、この手の本がたくさん並んでいる。
今の自分の立場を考えながら一冊一冊吟味して、これだと思ったのがこの本。
一番、「広く浅く、客観的に」クラウドを分析しているというのがその理由。

クラウドを支える技術、個別具体的なサービス、SIer の動向、クラウドの問題点、将来像と、知りたかった内容がほぼ総括されている。
もちろんそれぞれの記事の掘り込みはそれほどではないので、立場はどうであれ、クラウドを実際に利用しようとすると、この一冊ではまったく足りない。あくまでクラウドを概観するための一冊だ。

もちろん、新書であることをわきまえてというか、読者の興味を惹きそうな部分はちょっと寄り道程度の掘り下げがされていて、楽しく、読みやすいようにまとめられている。アメリカの場合、突然FBIがやってきて、クラウド用の機材を押収されるリスクがある(実際にそのような事件があった)などという話は、なかなか面白かった。日本の業者であってもクラウド用の機材がアメリカにある可能性はあるので、ちょっとだけ注意が必要だ。

特に、一般会社でITリーダー的な立場にいる人にとって、ちょうど「今さら聞けない」内容がたくさん含まれており、そういった意味で、珍しくタイトルが中身と一致しているのも面白い。

ただし、動きの早いこの世界。ほんの半年前の出版にも関わらず、既にこの書籍の内容が時代遅れになってきている部分もある。今や国内業者でも安価なクラウドサービスを展開しているところもある。
最新の情報は別の媒体で補う必要がありそうだ。

で、この本を読んでみると、WILLCOM の現状が残念でならなくなってくる。技術的にはパーソナルモバイルに一番近いところにいる会社だというのに。

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