電子書籍の値段を比べてみる

Amazon Kindle を調べたついでに、電子書籍の値段を色々と比べてみた。

まずは、Kindle 版書籍から。
Wikipedia 日本語版によると、新刊本が10ドル(およそ1000円)程度となっている。
一方で需要の偏った専門書では30ドルから100ドル。3000円から10000円なので、まあ、普通に高価な本と同じくらいだ。
著作権の切れた本だと1ドルから10ドル程度まで。
紙の本と比べて、極端な違和感はない。

次に日本のぱっとしない電子書籍市場を見てみる。

例えば電子書店パピレス( http://www.papy.co.jp/ )の場合。
新井素子の「グリーン・レクイエム」が XMDF 形式で420円で手に入る。
http://www.papy.co.jp/act/books/1-16054/
ちなみに、同じ本を紙で購入すると、970円(最近の文庫本、高すぎ)。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B0%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%A0-%E7%B7%91%E5%B9%BB%E6%83%B3-%E5%89%B5%E5%85%83SF%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%96%B0%E4%BA%95-%E7%B4%A0%E5%AD%90/dp/4488728014/ref=pd_sim_b_1
なので、ほぼ半額。
紙の本と比べるとべらぼうに安く見えるが、文庫本の内容で420円というのは、個人的には微妙な値段だ。
積極的に売ろうという気がないのだろう。
※電子版と紙版で「グリーン・レクイエム」の中身に相違があると、akaponさんから指摘がありました。コメント欄を参照してください(1/18)

それよりも、何よりも、紙の本と比較しようにも、パピレスには紙が絶版になった本が多すぎ。
出版社としては、絶版にした本を適当に並べて、運がよければもう一儲けとでもいうような考え方なのだろうか?
電子書籍が売れることで、紙の本が売れなくなっては困る、とでも言いたげな販売戦略だ。

ついでに同じく電子書店パピレスで、専門書の値段を見てみる。
「改訂新版 基礎PHP」が、1,554円で手に入る。
http://www.papy.co.jp/act/books/1-20969/
同じ本を紙で購入すると、3,129円だ。
http://www.amazon.co.jp/%E6%94%B9%E8%A8%82%E6%96%B0%E7%89%88-%E5%9F%BA%E7%A4%8EPHP-WINGS%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88/dp/484432005X
やはりほぼ半額。
これくらいだと、電子書籍を買ってもいいかなという気になってくる。
ただし、電子書籍のラインナップはかなりしょぼい。

電子書籍に積極的に取り組んでいそうな出版社として、オライリーの場合、どうなっているかも調べてみた。
こちらは、自社のホームページでPDF版を販売している。
http://www.oreilly.co.jp/ebook/
「初めてのPerl 第5版」の電子書籍版が、3,024円。紙の場合、3,780円なので、全然安くない。2割引程度。
これって、元の本から、流通経費を差し引いたくらい?
印刷製版費用だとか、在庫費用がかかっていないのだから、原価計算でいくともっと安くなってもいいはずなのに。

やはり、色々とハードルがあるのだろう。
現役でバリバリに売れている本の電子書籍版をあまり割安で出してしまうと、書店に嫌われて不利な扱いを受ける恐れがあるとか。

電子出版専門の出版社でも出てこない限り、読者にとって事態は好転し難いようだ。



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この記事へのコメント

akapon
2010年01月18日 01:07
通りすがりで失礼します。
例として示されている『グリーン・レクイエム』ですが、
パピレスの電子書籍は「グリーン・レクイエム」その他2編を含む短編集、
創元SF文庫の方は短編「グリーン・レクイエム」とその続編「緑幻想」を1冊に収録した合本、
というように内容が異なるので、一概に比較はできないかと。
ちなみにパピレスで電子書籍の『グリーン・レクイエム』と『緑幻想』を一緒に買うと945円なので、値段が若干安い上に他の短編も読めて合本を買うよりお得です。
それでも電子書籍の値段の値段は高いというのは僕も前から思っていました。
なんとかなりませんかね。
kazuyoshikakihara
2010年01月18日 07:31
akapon さん、コメントありがとうございます。
なるほど、同じ「グリーン・レクイエム」でも中身が少し違うのですね。
知らずに買って、後からあれれ? とならずに良かったです。
記事にも注釈をいれますね。

しかし、電子書籍なら、短編を追加してページ量を稼ぐ意味がないはずなのに(紙の本なら一定のページ数にしないと体裁が整わない)、やはり発想が紙の出版社なのですね。

紙の出版社がやっている限り、電子書籍がブレークすることは難しそうです。

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