Winny の無罪判決について私も一言

今日(2009年10月8日)、大阪高裁で、Winny開発者の金子氏に無罪の判決が出た。
この件については、まず、地裁の判決が出た時点で、なかなか判決文を見る機会が無く、その後、話を追いかけるのをすっかり忘れていた自分を恥じるところから話を始めなくてはいけない。
その肝心の判決文は例えば以下のリンクで読むことができる。
http://www.venus.dti.ne.jp/~inoue-m/hn_061213WinnyHoujyoTisai.html

Winny が著作権侵害の道具として使われていることを知りながら金子氏が、より侵害行為をしやすくした Winny の改良版を作成・配布したことで、著作権侵害の幇助の罪に問われているということが分かる。
ここで大事なのは、地裁の判決の時点で、Winny の技術的中立性ははっきりしているということ。

なので、2ch やスラッシュドット・ジャパンで延々と繰り返されている、包丁職人の例えは、見当違いなのだ。
2chやスラッシュドット・ジャパンでは、Winny の開発が有罪なら包丁職人はみんな有罪だというような例え話に基づいた議論が延々と続いている。
だが、そんな議論はしなくても、包丁職人に罪が無いことは一審からはっきりしているのだ。

問題は、「この包丁じゃうまく人を殺せないよ」と言ってきた人に対して、より殺傷能力の高い改良版を渡してしまったこと。
この行為が果たして罪か否か。
「人を殺したい」と言っている人以外にも同じ道具を渡しているので、必ずしも「うまく人を殺せないよ」と言っている人の意見だけを取り入れているわけでもない。改良点も殺傷能力の部分だけではない。
検察、弁護側の見解を聞いて、裁判官がどう判断するのか。
どちらに転んでも不思議の無い裁判だったと私は思っている。

高裁では弁護士の腕が一枚上だったようだが。

さてと、かく言う私も、まだ高裁の判決文を読んだわけではない。
どういう判断で金子氏が無罪になったのか、その過程がいつ公開されるのか。
今から楽しみだ。

いやしかし、マスコミの報道も、巨大掲示板の議論も、焦点のずれ方がひどいものだ。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

面白い

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック