吸血鬼ハンター求む

金に糸目はつけない。
凄腕のハンターを一人どうしても急ぎで。
どうしたのかって?
身内が貴族にやられたのかって?

そんなことじゃない。先週、天野喜孝展を見てきたからに決まっている。

ただ、ハンターを探すのは簡単ではない。
なんせ、版元が消滅してしまっているのだから。

菊地秀行作の「吸血鬼ハンターD」シリーズを出版していた朝日ソノラマ社は、2年ほど前に廃業・清算してしまっている。諸権利は親会社の朝日新聞社が引き継いだようなのだが、それ以来、私にとって、吸血鬼ハンターは行方不明になってしまっていた。

が、先日の天野喜孝展を見た後に再度調べてみたところ、そこそこ人気があったおかげか、「吸血鬼ハンターD」シリーズは、朝日出版社から再度、ソノラマセレクションとして出版されていたことが分かった。

ならば、再び読めるかも知れない。というわけで、近所の大きめな書店に足を運んでみた。
小さな書店だと、さすがに置いていない可能性が高いと思ったから。

その予想は的中した、と分かったのはもっと後になってから。

ビルの3フロアを占める大型書店に行ってみたのだが、なかなか「朝日文庫ソノラマセレクション」のコーナーが見つからない。
朝日文庫の棚を見ても、吸血鬼の文字すら見つからない。もしかして、子供向け文庫のコーナーかと思い、電撃文庫などが並んでいる棚まで行ってみたが、そこでも「ソノラマセレクション」は見つからない。
もしかして、名前は文庫でも、実は新書サイズなのかと思い、新書の棚も探したが、やはり見つからない。

書店は本を探してさ迷うのも楽しみのうち、と日頃はうそぶいていたのだが、1時間以上探しても目当ての本は見つからないし、他の本との偶然の出会いも無いしで、とうとう諦めて、お店の人に尋ねることにしてしまった。

「すみません、朝日文庫ソノラマセレクションってどこの棚にあるのですか?」
この一言だけでもドキドキだ。もしかしたら、お店の人すら知らない、マイナーなシリーズかも知れなかったからだ。
で、私が心配したとおり、そのお店の人は、やにわに内線電話を取り上げ、「こちらにお見えのお客さんが朝日文庫ソノラマセレクションをお探しなのですが」などと話し始める。

そして、一旦受話器に手を置いて
「どのようなタイトルの本をお探しでしょうか?」
と、逆に尋ねられる。
ここで、具体的な書名を答えてしまうと、本だけ持ってこられてしまって棚の位置を教えてもらえないかも知れないと思ってしまったので、
「具体的な考えはないんですけれど、どのようなラインナップか見てみたいんです」
と答えてしまった。

すると、お店の人の答えは早かった。
「ライトノベルのコーナーに D のシリーズの最新刊が一冊あるだけです」
はたして、この担当者は「D のシリーズ」の意味を理解していたかどうか。
(と、菊地秀行風に書いてみるテスト)

せっかくなのでその一冊を見たいと思い、教えてもらった棚に行ってみたが、その一冊がなかなか見つからない。
棚の近くにいたお店の人にもう一度尋ねて、やっと唯一残っていた

D-魔道衆 吸血鬼ハンター19
朝日新聞社
菊地 秀行

ユーザレビュー:
今回はDは脇役です。 ...
吸血鬼ハンターDシリ ...

Amazonアソシエイト by ウェブリブログ


これを入手することができた。
一冊しか無いのだから、当然、「ソノラマセレクション」のコーナーがあるはずなどない。

で、表紙、および挿絵は朝日ソノラマの時代から変わらず天野喜孝。
やった!

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック