江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた

私は時代劇が大好きだ。今はもうゆっくりとテレビを見る時間などなかなか取れなくなったが、以前は週2,3本は見ていた。水戸黄門、鬼平犯科帳、暴れん坊将軍、遠山の金さん、銭形平次にNHKの大河ドラマなどなど。
今でも時おり「必殺仕事人」とかを見ている。これは時代劇と言ってしまっていいのか微妙だが。
それでこういう本を読んでしまった。

江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実 (講談社プラスアルファ新書)
講談社
古川 愛哲

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HNKの大河ドラマ以外は時代考証はかなりいい加減だからと、何十年も前に聞いたことがある。
その大河ドラマでさえ後から調べると、ちょっとおかしいんじゃないの? という部分が出てきたりするわけであるし。もっとも、大河ドラマで江戸の庶民の生活が描かれる場面はそうそう多くなかったのであるが。
時代小説にしても然りだ。半七捕物帳の岡本綺堂ですら実は明治の生まれ。江戸時代の江戸の街を見たわけではない。町並みは江戸時代と変わらなくても、風習は既に大きく変わってしまっていたのだ。

で、現実の江戸の風景というものは実は意外と知られていなかったということが、この本を読めばよく分かる。
浪人が江戸の街中を歩くことなどできないだとか、武家と町人はそもそも接触できないだとか。
他にも、士農工商よりもさらに細かい江戸の身分制度だとか、当時からあった日雇い労働の話だとか。旗本、御家人が雇いの家来を使いまわして登城時の頭数を揃えていたというのも興味深いし、大名行列ですら日雇い家来というのも興味深い。「ござる」という言葉は「おじゃる」がなまったものだとか。
この本はそういった雑学集だ。タイトルにあるような、歴史がどうやって「大正時代にねじ曲げられた」のかという記述はほとんどない。
それと、売春など、色物ネタがたくさん含まれているので、少年に読ませるには不適切かもしれない。
それも江戸の重要な風景ではあるのだが。

この本を読んでしまうと、時代劇を見る目ががらっと変わってしまう。大名行列が浪人などに襲われた際、家来がほとんど戦わずに遠巻きにしているのが、妙にリアルに見えたりして。
つまるところ、「どうせいい加減なフィクションなんだから」という感覚で楽しめる「必殺仕事人」が一番痛快な時代劇といえるのかもしれない。

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