具体的な話で、統計のウソを克服する本


統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?
光文社
門倉 貴史

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統計を使いこなすには ...
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統計の読み方の誤りに関する本が好きなので、こういう本はついつい買って読んでしまう。

で、この本には、他の「統計のウソ」本とは大きく異なる特徴がある。
他の本は、「こうこうこういうわけでこういった統計数字はあてにならないんだよ」ということが書いてある。
それに対してこの本は、「こうこうこういうわけでこういった統計数字はそのままではあてにならないから、こういう点に注意してこう補正して解釈するんだよ」ということが書いてある。

他の本が「怪しい統計数字の殺し方」を書いてあるのに対し、この本は「怪しい統計数字の生かし方」を書いてあるといえばいいだろうか。
「愛知万博の経済効果」や「阪神タイガース優勝の経済効果」の数字の読み方の分析などは、特に数字が具体的なので面白い。
特に、GDP の計算にあたって、「地下経済」の数字が漏れているという指摘は秀逸だ。これだけでまるまる1章ができあがっている。地下経済まで合わせて考えると世の中、本当は不景気なのか好景気なのか?

ものすごく残念なことにこの本は2006年の本なので、そのまま紹介されている統計数値(補正済み)を2009年現在の日本経済にあてはめて読み解くことはできない。2006年は公式には「景気拡大期」の真っ只中だったことになっているのだから。
地下経済までふくめると、2009年初めの日本は不景気なのか好景気なのか? それは読者に与えられた宿題ということなのかも知れない。

...個人的には世の中全体が好景気か不景気かよりも、自分の可処分所得の多寡だけが気になっているのだが。

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