「オブジェクト指向でなぜつくるのか」を今さら

プログラミング仲間で語り合った際、オブジェクト指向の有用性についての話題が出てきた。
中に一人、オブジェクト指向プログラミングに熱心なやつがいて、オブジェクト指向の有用性についてはこの場では語りつくせないから、とりあえず本を読んでくれ、ということでこれを紹介してくれた。

オブジェクト指向でなぜつくるのか―知っておきたいプログラミング、UML、設計の基礎知識―
日経BP社
平澤 章

ユーザレビュー:
詳しすぎず抽象的すぎ ...
オブジェクト指向を素 ...
オブジェクト指向の" ...

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オブジェクト指向とは何か、オブジェクト指向プログラミングはどのようにやるのかといった内容の本はたくさんある。
一冊の本になっていなくても、Java などの入門書を読めば、そういったことはよく書いてある。
また、オブジェクト指向プログラミングで何がうれしいのかといった話もよく聞く。

しかし、なぜオブジェクト指向プログラミングでなければいけないのか、という視点の本はなかなか珍しいのではないだろうか。
本の内容としては、残念ながら、プログラミング経験者でないと分からない部分が多々ある。それも、構造化プログラミング主流の時代を知った人でないと、臨場感が湧かないのではないだろうか。例えば、オブジェクト指向でなければいけない理由の一つとして、グローバル変数の排除というものが挙げられている。しかし、いきなり Java などのオブジェクト指向言語を使ったプログラマでは、グローバル変数の怖さというものは、文脈としては理解できても、感覚として理解が難しいだろうと思う。失敗したことのある者でなければ分からない世界なのだから。

知人が薦めてくれたことからも分かるように、この本は構造化プログラミングを知っているという前提で、「なんでわざわざオブジェクト指向プログラミングなんかやらなきゃいけないの?」と言っている人にはぴったりの内容だ。
もちろん、読んでみて、それでもオブジェクト指向プログラミングなんて云々と考えるのは読者の勝手だ。
私にしても、「すべてのプログラマがオブジェクト指向を理解しているわけではない。プロジェクトチームにオブジェクト指向プログラミングを理解していない人や理解していてもコーディングスキルが一定のレベルに達していないが一人でも入っていたら、それだけで破綻要因になってしまう。いいチーム編成ができればオブジェクト指向プログラミングは OK だし極めて有用だが、そうでなければ、理解しやすい構造化プログラミングで押し通したほうが確実に動くものができるだろう」という考えを改めるには至らなかった。

もちろん、オブジェクト指向プログラミングそのものが有用であることに疑いは無い。
最初から Java などでオブジェクト指向プログラミングを身に付けたプログラマが育ってきている今日であるから、私が考えを改める日は近いかも知れない。

プロジェクトチームでまずこの本(プログラミングの話は前半だけなので、そこだけなら半日もあれば読める)を読んで、全員のオブジェクト指向の理解度を一定レベルに揃えておくのは有用だろう。
私自身、これまで無意識にやっていたことなので、オブジェクト指向とフレームワークの関連性などについては、この本を読むまでまったく気付いていなかった。

あと、この本、5年ほど前の本なので、内容はまあいいとしても、参考文献がさらに古くなっていて入手が困難だったりするので要注意だ。

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