部分的にトンデモだが、役に立つ色彩の本

プログラミングをやっていると、画面デザインなどでどうしても色彩感覚が必要になってくる。
いつまでも苦手だ苦手だと言って逃げてばかりいるわけにもいかないし、岡本太郎みたいに「これでいいんだ!」と断言できるだけの心の強さも持ち合わせていないしで、何か勉強しようと思ってこの本を買ってみた。


色の新しい捉え方 (光文社新書)
光文社
南雲治嘉

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最初、読み始めたときは、典型的なトンデモ本を買ってしまったと思って愕然というか、小躍りというか、まあ、そういう反応をしてしまったのだが。
読んでいくと、とりあえずそれほどトンデモでもないようなまともな結論に行き着いていて、二度びっくりさせられた。

何がすごいって、色の説明にいきなり素粒子論が出てきて、それも高校生レベルででも物理の勉強をした人から見たら無茶苦茶な内容。
「光子のエネルギーが上がったら彩度が上がります」なんて・・・エネルギーが上がったら波長が変わってそもそも色が違ってしまうじゃないか!
「時間が経つと光は明度を失っていきます」なんて・・・それ、エネルギー保存則を無視してません? あ、この先生、エネルギーは彩度と関連していることになっているから、これでもいいのか...いや、いいわけないでしょ。

というわけで、とにかく理論的な説明の部分は限りなくトンデモ本なのだが、それでいて恐ろしいことに、色彩に関する結論めいたところは、この本、結構使えたりするのだ。

とりあえず、第1章は無視するに限る。
第2章以降も、素粒子がどうのこうのと書いている部分は無視。

色彩が人間心理に与える影響や、従来の色相環の批判、カラーイメージチャートなどの記述などは実用的だ。

使えるところ、使えないところを自分で判断できるなら、この本を読んでみて、色彩の世界に触れてみるのはいいことだろう。パソコンソフトの画面デザインの参考になりそうな記述も、多少なりとも入っている。
しかし、高校で物理の勉強、特に光に関する勉強をしていない人は、間違った知識を身に付けかねないので、この本はあまりお薦めできない。

いや、やっぱりこの本はトンデモ本として、楽しんだほうが面白いかも知れない。痛いことに、それでそれなりに説明しきってしまっているから。

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