外部監査のちょっとした盲点

いつものような、自分の身の回りの話でなくてごめんなさい。あまりに興味深かったもので。
今日、大阪府の橋下知事が、大阪府議会の政務調査費のうち外部監査で目的外支出と認定された部分についてこれらを返還するように、議員14人を提訴することを決めたとの報道がなされた。
第一報に接した時の感想は、そこまでされないとお金を返さない議員ってひどいなというもの。しかし、事の経緯をたどると、話はもっと複雑なものになっていった。

まず違和感があったのは、この提訴対象の14人のうち9人が共産党の議員であったということ。共産党の主義主張についてここでどうのこうのというつもりはないが、とりあえずクリーンなイメージの政党であったはずの共産党が全体の過半数というのがあまりに意外だった。
同じ共産党でも大阪は違うのだろうなと勝手に思い込んで、その時はそれで終わりにしていた。

夜になって、再度このニュースを見たとき、やはり心にひっかかるものがあったので、少しネットで検索してみたところ、ちょっとした落とし穴に気付くことができた。
見つかったのは、共産党大阪府議会議員団の声明(のようなもの)。外部監査委員の法令解釈に問題があるのだから、とっとと訴訟でも起こして白黒つけましょうとでも言わんばかりの内容だった。

第三者で構成された外部監査委員といっても、結局は何らかの価値観を持つ集団であり、100%客観的で100%正確な監査ができるわけではないということなのだ。
会社勤めなどをしていると、外部監査委員の意見というものは、それこそ経営者の意見よりも客観的なものであり、信頼のおけるものであると考えがちだが、よくよく考えてみると、これは単なる思い込みに過ぎない。
第三者の意見であるということが、「正しさ」を担保するものではないのだ。

外部監査委員だとか百条委員会だとか、世の中にはいかにも正義っぽい名前の組織があるが、どれもつまるところは人間の集まりであり、正しいということを誰かが保証できるものではない。

大阪府の件にしても、このまま裁判になったとして、その裁判の結果ですら、一つの規範になりこそすれ、正しいかどうかについてはまた別の次元の問題になってしまうのだ。必ずどちらかが「不当判決」と言い出すのだし。

これが一昔前ならば、お上が絶対に正しい、教会の言うことが絶対に正しいということで済んでいたのだろうが、今やそのような時代ではない。
何が正しいのかは、つまるところ、一人一人が自分の中にルールを作るしかないのだ。いやはや、大変な時代になったものだ。

・・・ちょうどそういう本を読んでいるところだったので。
今度、その本の感想もここに書こうと思っている。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック