GnuPG について (2) PGP を知る

GnuPG のコンセプトを知るには、まず、PGP について知っておく必要がある。
PGP は正式名称を「Pretty Good Privacy 」といい、Philip Zimmermann が開発したソフトウェアである。
なお、PGP はフリーソフトウェアではない。

Philip Zimmermann はアメリカ人であり、反核活動家であった。
そして、反核活動家同士が連絡を取り合うために、PGP を開発した。
要は、反政府活動家が互いに連絡を取るのに必要な暗号機能を盛り込んだソフトウェアとして、PGP は開発されたのである。
非営利活動の場合は、PGP は無償で利用することがライセンス上認められていたので、PGP は一気にユーザーを増やした。
が、当時、アメリカは暗号技術の輸出を禁止していた。また、PGPはソースこそ公開されてはいたが、「自由に使える」という意味でのフリーソフトウェアではなかったため、「PGP互換のデータフォーマット」を持った、PGP ではない、フリーのソフトウェアが嘱望され、ヨーロッパで GnuPG が開発されることとなった。
こういう経緯があるために、GnuPG の紹介文ではよく「PGP 互換」と書かれるわけだ。

既に一定のユーザー数を獲得していた PGP とデータ互換のソフトウェアとして GnuPG は開発されたため、GnuPG は自然と PGP のコンセプトもひきずってしまう形となっている。
今後、なぜ、GnuPG にはこのような機能がついているのだろうか? と疑問に思うことがあったら、「それはもしかしたら、反政府活動に必要な機能だったのではないか?」と考えればいいだろう。
Philip Zimmermann は、あくまで彼の信じる正義のために反政府活動を行っていたのであり、決して、我々が忌み嫌うような破壊活動などを行っていたわけではない。反核活動をするにあたって、単に政府を信用できなかっただけだ。この点については誤解をしないでほしい。

とにかく今は、「政府すら信用できないという切羽詰った状態で開発された強力な暗号ソフトウェア」 PGP から、GnuPG はコンセプトを引き継いでいるということを知っておいてほしい。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック