写真と見間違うほどの絵を描く男

ジョン・エヴァレット・ミレー という画家がいる。この人の絵、パソコンに取り込んでグレースケール化すると、本当に白黒写真と見分けがつかない。それくらい、物の形を描写するのが上手で、しかも光と陰を捉えるのに長けている。この人の作品が日本にやってきた。

Bunkamura ザ・ミュージアムで、本日より、ジョン・エヴァレット・ミレイ展開催。ヴィクトリア朝の最高傑作とも言われる「オフィーリア」もやってきた。山手線などの吊り広告でも見られる、あの絵の本物だ。
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早速見に行ってきた。

まず一枚目の絵から、度肝を抜かれた。
いきなりデッサン用石膏像の写真が展示してあった。ミレーが使っていた石膏像が現存するのか? いやいやとんでもない。まだ十代のミレーがアカデミーでの提出用に描いた絵だったのだ。
要するにまともに描けば最初からこの程度の画力はあるのだぞと、いきなりぶちかまされたわけだ。

その後、わざとらしくパースを間違えたような絵の展示が続くのだが、とにかく一枚目のインパクトがあるので、「わざとやってるな」としか思えないのだ。実際、わざとやったのだろう。

そして、オフィーリアを始めとする、リアル絵が次々と目に入ってくる。騎士の鎧の光沢など、本当に写真かと見紛うほど。虫眼鏡で拡大して鑑賞している人までいた。本当に。いや、あんまり近づいて見ると、単に絵の具が盛り上がっているだけで、何のことだか分からないのだが。
適度な距離をとって鑑賞する時の、金属類、布類の質感のリアルさはもう、見ているこちらが目まいを起こすほどだ。
なぜそこまでリアルを追及するのか、またできるのかと問いたくなるほど。

久しぶりに「もう一度見に行きたい」展示会に出会った。
しかし、もう一度ミレー展を見に行く前に、同じく光と陰の芸術家、フェルメール展を上野に見に行かなければならない。

なお、個人的には「オフィーリア」は、ミレーの作品よりも、アーサー・ヒューズの作品のほうが私の好みだ。アニメ世代なもので。
この絵。
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※絵は Wikimedia Commons から拝借

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