「金融広告を読め」

定期預金が満期になったので、銀行から電話があった。
「もっと有利な運用を考えませんか?」
相手が銀行なので無下に断るわけにもいかず、かといって行き当たりばったりな運用をするのももったいないので、自分なりに勉強するからと言って、返事を一週間ほど待ってもらうことにした。そして、とりあえず読んだ本の中で、これはと思えた一冊。

著者は銀行勤務の経験があるということで、様々な金融商品(といっても一般庶民の手の届く範囲、たとえば外貨預金とか投資信託とか)の広告に「踊らされない」ようにする方法を、広告のサンプル(現物ではないが、現物をアレンジしたもの)を見ながら、丁寧に解説してくれている。
「元本確保」とか「リスク限定」「高金利」といった言葉の裏に、どのようなからくりが潜んでいるのか、金融機関の資金運用の裏話的な部分も交えて解説してくれており、とにかく、一般庶民にも分かりやすい。要は、一見、消費者に有利なような文言が並べば並ぶほど、裏には何かがあるということだ。
そういった広告に関して著者は批判をする一方で、ろくな勉強もせず安易に儲け話にひっかかる消費者に対しても厳しい立場を取っている。正義感ややすっぽい人気取りのためではなく、この著者は真面目に金融市場の将来のことを考えて、このような本を書いているのだろうと思われた。

この本一冊を読んだからといって、お金の運用の仕方が分かるようになる、というような甘い内容ではない。あくまで、「調子のいい広告を見抜く」方法が語られているに過ぎない。のだが、この本一冊を読むことで、お金の運用の仕方なんて、そう簡単に身に付けられるものではないということがよく分かった。

さて、私は今週中に、かの銀行員さんに対して何らかの返事をしなければいけないのだが、どうしたものか。
銀行員さんの勧めてくれた金融商品をこの本の内容と照らしてみると、どうやら銀行さんにとって手数料収入のおいしい商品が優先されているようである。正直なところ、気分が悪い。
では、自分なりに本当に有利だと思える金融商品を探してみるとどうなるのか。最近はネットで検索できるので便利だ...私のお付き合いのある銀行さんでは、どうやら私の希望に沿った商品の扱いは無いようだ。満期になった預金を全額引き出してしまって別の金融機関で別の金融商品を購入するのが、客観的には有利に見えるのだが、今回は相手がメーンバンクということで、対応が難しい。
将来、何かのローンを組む可能性を考えると、必要以上に心証を良くしておく必要はないまでも、たかが数千円の利息のためだけに不必要に心証を悪くしてしまうことだけは絶対に避けたい。
お付き合い程度に何かの手数料を払ってごまかすか...

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  • 「「金融広告を読め」」について

    Excerpt: 「「金融広告を読め」」について 今日、銀行に行って、アクティブな運用はしないという旨を伝えてきた。 ものすごく気まずい雰囲気になったが、後から損したの何だのと揉めるよりははるかに良かったのだろう。 .. Weblog: 民芸的プログラミング ~ソフトウェア開発日記~ racked: 2008-06-26 22:54