著作権とは何か ‐ 文化と創造のゆくえ

著作権を解説した本はたくさんあるが、そういった中で、これは「条文解説ではなく」あくまで「著作権の考え方」にスポットライトを当て、平易に解説した書籍だ。

新書一冊で語り尽くせるほど、著作権というのは単純な権利ではない。この本に書かれているのは基本中の基本の概念だけだ。が、エッセンスは十分に書き表されているので、この本を一冊読めば、著作権について自分で考える素養が完成してしまいそうだ。
いや、読みながら、自分も考え方の点で抜けている部分がかなりあったと再認識させられた。

この本を読んで私が考えたのはGNUのこと。GNUの活動がソフトウェアの著作権問題で、いかに重要な役割を果たしているかがよく分かった。実はこの本にはGNUに関する詳細な記述は無いのだが、複雑に絡み合う著作権問題(国際的な法の整合性の問題もある)に対して、一つの方向性を打ち出すだけでなく、GPLというラインセンスでその問題の解決策の具体例まで提示しているということが、多くのフリーソフトウェア作家の助けになっているということを容易に推察することができる。特に、先人の開発したソフトウェアを改造利用する場合において。
とまあ、こういうことを考えたくなるくらい、示唆に富んだ書籍だった。

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