暗号利用を訴えるイラスト(3)
内藤さんも、女の子もちょっとルーズなようです。
隣同士だからといって電子メールはパソコン間を直送されるわけではありません。
会社の外に出て行ってしまうこともあるのです。
大事なデータは暗号化しましょう。
さて、私の稚拙な絵を期待されていた方、お待たせしました。
この絵は図解というよりは、どちらかというと挿絵に近いです。
でも、この状況を文章だけで説明しろと言われても、絶対に誰の興味も引かないような作文しかできないと思いましたもので。
内藤さんの会社では、アウトソーシングで会社の外のデータセンターにメールの管理をまかせてしまっています。営業マンが外部からアクセスする利便性を考えて、会社とデータセンターの間にVPNも用意されていません。
会社の中や、データセンター内部はファイアーウォールで守られているのでしょうが、通信経路は無防備です。
って、これ、要は会社で Gmail やYahoo! Mail を使っているような状況のことですね。これらのサービスはログインの部分は暗号化されていますが、それ以外のメール閲覧画面などは平文のまま通信されていますから。
最初、このイラストを描き始めたときは、内藤さんと女の子の間に盗聴者が座っているだけの絵でした。しかし、それではあまりに非現実的でご都合主義に見えたので、このように描き改めました。
イラストを描き直している最中はPOP3でメールサーバーと通信している状況を想定していたのですが、説明文を書き始めてから、Gmail などを例にひいたほうが理解しやすいことに気付き、文章をちょこっと修正しました。
現実には、日本国内においてはこんなに容易に盗聴されるような通信網があるとは考えにくいのですが、悪いことを考える人は考えるものですから、油断は禁物ですね。
この記事へのコメント
暗号化しないと、どこからデータが漏洩するか分かりません。
委託した外注から漏れるかもしれません。
社内から漏れる可能性もあります。
今日、会社に、とある新聞社からの誤送信を装ったFAXが届きました。
見事にひっかかった上司が、「情報漏えいだ、マル秘情報GETだ」と言って喜んでいました。私は悲しかったです。これで株の売買でもしようものならどんな被害を受けることか。
けど、ひっかかるほうが普通なのかも知れないと、ふと思ったりもしました。