CD-ROMに後から全文検索機能をつける難しさ(1)

先日、久しぶりにNamazu関連の記事にコメントがついたのを機に、何年か前に、既にできあがったCD-ROMに後から全文検索機能をつけようとして苦労したことを思い出した。そのことをメモがてら書いておきたい。

私がこれまで手がけてきたCD-ROMは、最初から全文検索機能を付けると決めてあったものだった。
設計時から、表紙はこうで、リンクはこう貼って、全文検索はこう使ってということがすべて考慮されていたので、実際に検索機能をつける段階になって何か困るということはなかった。

それがかつて、私の制作したCD-ROMを見て、同じようなものを作りたいので協力してほしいと言われたことがあった。
この案件で大きく困ったのは、すでにCD-ROMが出来上がってしまっており、後から急に全文検索機能をつけることになったということだった。
基本的にホームページとまったく同じデザインでHTMLが書かれており、ホームページに検索機能をつけるのと同じ要領でCD-ROMにも検索機能を付けたいとのリクエスト。

しかし、ちょっと待ってほしい。CD-ROMに焼き付けたHTMLと、WWWサーバーからネットワーク越しに送られてくるHTMLとでは大きな違いがある。
CD-ROM上のHTMLはInternet Explorerが直接読み出しているに過ぎないが、WWWサーバーについては、CGIを使うことができる。
Internet ExplorerからGETの引数やPOSTコマンドといったものを使って、サーバーにリクエストを送り、サーバーはCGI機能を使うことで、そのブラウザからのリクエストによって、色々と違ったHTMLを生成し、送り返すことができるのだ。
この「サーバーにリクエストを送る」という機能を、CD-ROM上のHTMLではまったく再現することができない。Internet Explorerは(FireFoxでもOperaでも)、単にそこにあるHTMLを読む機能しか持ち合わせていないのだ。
Namazuをはじめ、サーバー上での検索システムはすべてこの「サーバーへのリクエスト」を利用している。だから、CD-ROM上での検索はWWWページ上の検索と同じように作りこむことはできないのだ。

必然的に、「サーバーにおけるCGIと同等の機能を実現するための専用アプリケーション」が必要になる。
Internet ExplorerでCD-ROM上のHTMLを直接開くのではなく、専用アプリケーションでHTMLを開くようにするのだ。CGI機能が必要ならば専用アプリケーションで処理し、その結果生成されたHTMLを表示するようにする。

文章で書けば以上のようになるが、この専用アプリケーションを作るのは簡単ではない。


まだまだ話は続くので、今日はここまで。
明日以降、CGIもどきの難しさをもっと詳しく書いていこうと思う。

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