MCP教科書 MCDSTを読んだ

今日、読み終えたのはこの本。

MCP教科書 MCDST(試験番号70-271/70-272)
(←アフィリエイト 注意)

この期に及んで、Windows XPの基本的な動作を体系的に勉強しなおそうと思った。
会社にあるオフィシャルマニュアルは独り占めして読むわけにはいかない。
かといって、会社にあるのと同じ本を自分で買うのももったいない気がする。
というわけで、Windows XPの機能がそこそこまとまっている本として、これを選んだ。
別に、MCPの取得を考えているわけではない(Amazonの書評によると、この本だけで取れるような資格でもないようだ)。

感想は2つ。

1. Windows XP 難しすぎ

本ではない。Windows XPそのものの話だ。この本を読んで真っ先に思ったのがこの点。
ファイルのアクセス権の設定など、多機能すぎて、Windows XPは、とても一般庶民が使いこなせるOSだとは思えない。
自分、よく、こんなOS上で動くプログラム作ってたなと思う。
プログラムをしっかり書いても、OS側の制限で動作がおかしくなったりする。
そうなった場合のトラブルシューティングは悲惨極まりない。
かつては、UNIXよりもWindowsのほうが訓練コストが低いと言われていたが、それ、絶対ウソ。やることが決まっていれば、UNIXのほうが絶対に簡単。
...時代は変わったなぁ(遠い目)。

2. この本、編集の仕方が変

自分は一応出版社勤めなので、時には編集者に厳しく当たってしまうことがあるということを、あらかじめ申し上げておく。

この本について、編集者の方針に疑問がある。
「これ一冊でOK」な内容にしたいのか、「こういう資格があるからチャレンジしてみよう」な内容にしたいのか、そのあたりがはっきりしない。
図書の装丁などからして、「これ一冊でOK」を目指しているのだろうとは思うのだが、次のような問題がある。
解説記事を読んだ後、各章末に確認用の練習問題がついている。これのおかげで緊張感を持って解説記事を読むことができる。が、しかし、この練習問題、解説記事に載っていない項目が出題されているのだ。
日頃、Windowsを使い慣れていれば解くことができるのだが、そういった次元の問題ではない。
解説記事だけでは足りないということを、編集者自らが証明してしまっているようなものなのだ。
その割にやけに解説記事が丁寧なので、かえって全体として中途半端な感じがする。
こういうアンバランスな内容になるのは、執筆者よりも編集者の責任だろう。
繰り返しになるが、自分は資格を取るつもりはないので、この解説記事だけでも十分に目的を達せたとはいえるのだが。

あと、練習問題の質もあまりいいとはいえない。良い練習問題というのは、「解説を理解していれば解ける問題」ではなくて、「間違えた際にどこを理解していなかったのかが分かる問題」のことだ。
問題というのは、被験者が何を理解しており、何を理解していないか、を分析するために出されるものなのだから、半数くらいが正解で半数くらいが不正解になるような難易度が最も望ましい(←テストの理論を研究したことがあるので、やけに強気)。
そういった意味で、解説にない問題をいきなり出題しているのとあいまって、変な選択肢を並べているこの練習問題では、繰り返し学習する意味はあまりないように思える。
(本番の試験もこのレベルだとしたら、有資格者の皆さん、お疲れ様でした、と言うしかない)

というわけで、この本の評価は微妙なところだ。
資格がほしければ、類書がほとんど無いので、覚悟して読むしかないだろう。
個人的には、本をもっと薄くして、細かい解説はオフィシャルマニュアルに譲ったほうが良かったように思う。本当に資格が欲しければいずれ「オフィシャルマニュアル」も必要になるだろうから。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック