ファイル圧縮ソフトを暗号化に使う

ファイルを暗号化するのに、わざわざ専用のファイル暗号化ソフトを用意しなくても、パスワード付圧縮ファイルを作ることのできる、ファイル圧縮ソフトを使えば事足りる場面も多い。
特にWindows XPでは、標準でパスワード付のZIPファイルが扱えるので、データの種類によってはこれで十分実用になる。

Windows XP標準の圧縮フォルダにパスワードをかける(一旦圧縮フォルダを作成し、その中をエクスプローラで覗き、どれか適当なファイルを右クリックしてパスワードを追加する)と、暗号化されたファイルができあがる。
これは古いバージョンのZIP互換の暗号化である。
今となっては、決して強固な暗号とはいえないが、まともなパスワードさえ設定していれば、偶然暗号ファイルを手に入れただけの素人が解析できるような代物ではない。
実用上は十分に強固な暗号だと言っていいだろう。

最近のWinZipやPKZIPも、ファイル圧縮の際にパスワードをかけることができる。
これらはAES256bitという強力な暗号をサポートしており、一般に配布されている暗号ソフトの類と同等に扱うことができる(事実上、AES系の暗号ソフトは不要?)。
ただし、これらはフリーソフトではない。また、これらのソフトで圧縮したファイルは拡張子にzipとつくが、Windows XPの圧縮フォルダとして扱うことはできない。Windows XPはAESで暗号化されたzipファイルを扱うことはできないのだ。

3番目に7-Zipを紹介する。私が日常、もっとも好んで使用しているフリーソフトだ。
ZIPと互換性はないものの、圧縮ソフトとしても優秀で、暗号化に関してはAES256bitをサポートしている。
オープンソースなので、疑問があればソースを当たって状況を調べることもできる(ただし、COMなどを使っているので、決して簡単に取り組めるソースではない)。
レジストリを使っていたり、圧縮ソフトとして見た場合に動作がやや遅かったりといった点が微妙に気になるものの、暗号ソフトを使いたいと言われたら、真っ先にこれを勧めたくなる。
もちろん、まともにパスワード管理ができるという前提での話だ。

他にも探せば、暗号機能付き圧縮ソフトはあるのだろうと思う。
ちなみに私の愛用しているGnuPGは、ファイル暗号化ソフトであるが、暗号化したファイルを圧縮する機能を持っていたりするのでややこしい。
パスワード機能のついていない圧縮ソフトもたくさんあるので、暗号ソフトと圧縮ソフトを混ぜて論じるわけにはいかないので、またさらにややこしい。

手軽にファイルを暗号化したければ、Windows XPの圧縮フォルダ。
一般的な暗号用途には7-zip。
公開鍵暗号まで使いたければGnuPG。
という使い分けでいいと思う。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • Vectorのファイル・フォルダ暗号化/複合化ソフトウェア

    Excerpt: 重要なPCファイルやフォルダを外部サーバーやクライアント先に圧縮して転送する際には第三者に見られないために、暗号化、または複合化によるプロテクトをかけて圧縮した後に送信するとセキュリティ対策として安全.. Weblog: データ復旧:PC・HDDファイルの復元方法 racked: 2009-04-27 17:59