サウンドロゴの著作権問題はどうなった?

Winny裁判の判決といい、Felicaの暗号解読の件といい、話題が盛り上がった瞬間はあちこちのブログで取り上げられるのだが、1週間もするとまるで無かったかのように忘れられてしまうのがネットワーク社会というものらしい。
まあ、1週間もすると次の話題が出てきてしまい、皆の注目がそちらへ流れてしまうという事情があるからなのだろうが。

1年ほど前、ネット上で盛り上がった話題として、「サウンドロゴ」の著作権問題がある。
作曲家の「生方則孝」氏が作った「住友生命」のCM用のほんの数秒の楽曲に著作権があるかどうかが裁判で争われることになったという事件だ。
私は音楽には疎いほうなのだが、とりあえず、ほんの数秒の楽曲にも創作性は認められて当然だろうと思っていた。パソコンのプログラムも小さく作るほうが難しいのだし。
一方で、身近には、そんな数秒の音楽に著作権など認めては社会が無茶苦茶になると主張する人も確かにいた。

そして、その1日2日の間は熱く意見を述べ合っていた人たちも、いつしか、この事件のことをすっかり忘れ去ってしまっていた。

それが、先日、生方氏のブログで、和解成立と報告された。
和解内容のうち、公表できる部分は以下のとおりだそうだ。
http://ubulog.sblo.jp/article/2496964.html
「和解」という形で決着がついたため、著作物としての法的要件がはっきりと示されず、個人的には残念な部分もあるが、当事者にとって裁判は一大事なのだろうから、これ以上私からとやかく言うことはできない。
結果として「住友生命は生方氏の営為に敬意を表する」ことになったのだから、サウンドロゴの創作物としての価値は認められたのであり、事実上「著作物である」と認められたも同然と解釈していいのだろう。

よかったよかったということで〆にしたい話である。

そう、サウンドロゴの件だけについては、これで私も満足だ。

が、ネチズンの態度にやや不満が残る。
「裁判になる」といった1年前はあれほど盛り上がった話題なのに、今となっては、和解が成立してからもう1週間以上が経つというのに、氏のブログにはコメントもトラックバックも寄せられていない。
1年前は、野次馬根性で盛り上がっていただけなのか?
実際、そうなのだろうと思うと、薄ら寒い思いがする。

同じようにしてWinny裁判もFelicaの暗号破り(にかこつけた飛ばし記事?)も忘れられていくのだろうか。
そして、また同じような事件・事故がネット上で繰り返されるのだろうか。

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この記事へのコメント

ubukata
2008年08月17日 02:12
 二年近く経ってからのコメントで申し訳ありません。
 あの裁判が和解で決着してから、あまりこの事に触れたくないという気持ちから、この問題に関するキーワードでの検索を避けていたため、今までこちらのブログのことを知らずにおりました。
 判決でなく、和解の場合、原告と被告が公表を合意した部分以外は、公表出来ない法規定があるため、全ての経緯を明らかには出来ませんでした。
 もしあれが、判決で決着していたら、その後の「ネチズン」の反応は全く違っていたであろうと思います。あれは一種の「祭り」であったのでしょう。祭りが主催者によって参加者に気取られることなく終了してしまった。そんな気分ではないかと推測します。
 事後報告にコメントもTBもほとんど付かないことには、当事者として多少の寂しさは感じたものの、裁判に関する一切が終了したことの虚無感に比べれば、何ほどでもありませんでした。
kazuyoshikakihara
2008年08月17日 23:41
ご本人にこのようなコメントをいただいて恐縮です。
誰が何と言おうと、あのサウンドロゴは生方さんのセンスだとか、努力だとか、創意工夫だとかがあってのものだと私は思っていますし、あれを作曲した生方さんという音楽家を尊敬してもいますよ。
著作物だとかどうとかいう次元ではなくて、とにかくあの短さで、あれだけ印象に残る曲を作れるということが素晴らしいです。

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