Felica の暗号は破られたのか?

2,3日前から、Felica の暗号が破られたの、破られてないのという話がネット上で散見されている。
本当に破られたのならば一大事だろうと思って、ネット上の情報を集めていた。

これまで分かっている部分を要約すると
・FACTAという雑誌にFelicaの暗号が破られたという記事が書かれた
・「切込隊長ブログ」というブログにFelicaの暗号が破られたという記事が書かれた

この2点をソースとして、2ちゃんねるやslashdotで議論が行われていたのが、他のメディアでも報道されるようになったということらしい。

「切込隊長ブログ」に関しては技術論は一切なく、暗号が破られたという前提で話が進んでいるので、これは私の興味外である。

FACTAという雑誌は入手できていないが、編集長のブログを見ても、公開鍵暗号、共通鍵暗号という言葉を不用意に持ち出しているあたり、やはり信用のおける内容とは思えない。

Felicaで使われている暗号技術はDESだ。解読の技術は進んでいるものの、2006年12月現在、普通に市販されているパソコンで、すっと解読できるような代物ではない。
暗号技術が破られたとは考えにくい(暗号技術が破られたのならば、それはFelicaの問題だけでは済まなくなるので、Felicaだけを槍玉にあげるのは筋がおかしい)ので、考えうるのは、Felicaの設計に何らかの欠陥がある可能性だ。

が、それに関して、まともな情報は、少なくともネットの上では見つけることができなかった。

この件に関しては、「FACTAの編集長のブログの内容はひどいな」という印象しか残らなかった。
Felicaは共通鍵暗号だから危険だというような書き方をされているようだが、Felicaの設計上の問題で共通鍵が盗み見られるようになっているのならば、同じ設計で公開鍵暗号を使ったところで、結局は秘密鍵を盗み出されてしまうので、脆弱性に差はないことになる。

公開鍵暗号はあくまで鍵の受け渡しの安全性を確保するためのものであり、ディスクやメモリー上に保管されている鍵の安全性を確保する技術ではないということを、私は改めて強調したい。

この件に関して、FACTAの内容が眉唾ものであることはまず確実だ。

で、結局、本当にFelicaの暗号は破られたのか?

「Felicaの暗号を破った」という人がいるらしいので、もしかしたら、本当に暗号は破られているのかもしれない。
今のところ、この問題についての答えはまったく得られていない。

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この記事へのコメント

http://www.fetang.com/
2013年08月02日 05:10
こんにちは、またブログ覗かせていただきました。また、遊びに来ま~す。よろしくお願いします

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