「ウィニー」裁判の判決について

もう一日くらい待って様子を見てからこの件については何らかの意見を表明しようと考えていたが、それをやるとまた何日もずるずる遅れそうなので、今日、とりあえず。

まず、最初に思ったのが、「報道はどこまで信用できるのか」ということ。
有罪判決が出たという点までは疑うつもりはないが、「なぜ有罪なのか」という部分に関しては、いろいろな色のついた報道がなされていそうだ。

とりあえず、asahi.comで見かけた判決要旨を読んだ限りにおいては、ウィニーを開発したことよりも、ウィニーが犯罪に使われるのを承知で積極的に配布したことが幇助という種類の犯罪に該当すると判断されたらしい。

「ソフト開発者としての立場」の金子氏ではなく、「ソフト配布者としての立場」の金子氏が罪に問われたということなのだろう。

しかし、今(判決が出た当日の深夜、午前零時手前)、ネット上の報道や掲示板の書き込みを見ていると、このような判決要旨をまるで無視した評論が多数飛び交っていて、論戦に参加しにくいことこの上ない。

この場で個人的感想を述べるならば、まあ妥当な判決内容で良かったなということと、そういう理由で有罪になるのなら、金子氏よりも、ウィニーの普及に大きな役割を果たした雑誌の類の編集者も罪に問われるべきなのではないかということ。
金子氏はウィニーから経済的利益を得ていないが、編集者は経済的利益を得ている分、さらに悪質だと思うのだ。

もう一つ。
著作者(著作利権者ではなく、著作物を創作した人)の心情を害するような、著作物の利用の仕方はやはりよくないということ。
私は著作権の過剰な保護には反対の立場だが、それでもどうしても保護されたいという人が独自の使用条件を付加することにまでは反対しない。今は亡きCCCDについても、どうしても複製されるのがいやなクリエーターなら使っていいと思っていた(コピーコントロールなしのCDとは利便性が違うのに同じ値段設定にしたのが最大の間違いだったと思っている)。
自分だって、金に困れば自分の著作物を換金したくなるかも知れないし。
まあ、著作者が生きている間は、著作者の人格を第一に考えるべきなのではないだろうか。
著作者の意図に反したコピーの作成・流通はいけないことだとはっきりさせたい(著作利権者ではなく、著作者だとあらためて強調しておく。著作利権者に対しては、ドライに、本当に欲しいもの以外は見ない、聴かない、買わないを徹底するだけだ)。

と、ここまで書いておきながら、明日以降もしばらくは報道を見守っていこうと思う。
もしかしたら、asahi.comの判決要旨自体に、致命的な色付けがなされているのかも知れないのだし。

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