民芸的プログラミング 〜ソフトウェア開発日記〜

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zoom RSS 「やさしいインタープリタの作り方入門」を読んでみた

<<   作成日時 : 2009/08/23 23:59   >>

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自作のアプリにマクロ機能を追加したくて、その関連ということでこの本を読んでみた。

やさしいインタープリタの作り方入門―オリジナルなインタープリタを作成する
カットシステム
日向 俊二

ユーザレビュー:
丁寧な解説で読みやす ...
STLの入門書として ...

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さて、この本のタイトルの最大の問題は、「やさしい」がどの単語にかかっているのか、よく分からないところだ。
やさしいのは「インタープリタ」なのか「作り方」なのか。
読み終えた私が思うに、これは「やさしいインタープリタ」だ。作り方はやさしいとは思えない。

この本を理解するには、C++ の知識が必須となる。
詳しい解説もなく、知っていて当然であるかのように、いきなり STL が使われているので要注意だ。
C++ を知らない人がこの本を読もうとしたら、ここで確実に挫折する。
もっとも、C++ を使わなかったら、スタックの設計など、本筋とは離れた部分で色々と労力を使うことになってしまう。なので、C++ を使い、STLを使うのは、本書の趣旨としては決して間違ったことではない。 C++ の敷居の高さは問題だと思うが。
どうせなら、JAVA のほうが...いや、言語の話は宗教論争になるので止めておこう。

で、実際に順を追って読んでいけば、この本で、Basic に似た文法の簡易言語を作成するところまではたどり着けるようになっている。
ただし、不満はかなりある。

Basic に似たインタープリタを作成できるのはいいとして、この本の内容にどれほど汎用性があるのか、今の私には分からない。
この本を理解すれば、今度は C のような文法を持つインタープリタが作成できるのだろうか? あるいは、Lisp のような文法を持つインタープリタが?

この一冊では、答えは No としか言いようがない。

インタープリタの理論のようなところまで話が行っていない。
「題材として選んだ Basic に似たインタープリタを C++ で書く」というものすごく具体的な目標に向かって、最低限の(しかも分かりやすい)解説がなされている。
が、その背景になっている、字句解析だとか構文解析だとかいった話の、理論的な部分にはまったく触れられていない。
四則演算に必要な字句・構文解析の具体例が一つ提示されているに過ぎないのだ。

そういった意味では本当に「入門」本だ。
この本を読んで、もっと自分流のインタープリタを作りたくなった人は次のステップに進めばいい。

そうでない人は...Lua を自作アプリに組み込むことを考えればいい。
それで大抵の問題は解決するはずだ。

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